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犬や猫は飼えなかったけれど、
一応ペットと呼ばれるものは飼ったこともあります。
はじめてのペットは十姉妹でした。
小学校の頃、手乗り文鳥にあこがれていました。
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おじいちゃんと一緒に訪れたペットショップ。
やはりダントツにかわいいのは子犬でした。
しばらく子犬を堪能し、次は子猫へ。
子猫もかわいい。
けれど、私の家は狭い団地。
犬や猫を飼うことは、絶対に無理なのです。
仕方なくというか、そんな感じで鳥のコーナーへ。
手乗り文鳥を見に来たはずが、気になるのは十姉妹でした。
真っ白で小さく、つぶらな黒い瞳。
とてもかわいらしかった。
結局、文鳥を見ることもなく、十姉妹に決定。
お店のひとにツガイで選んでもらいました。
つけた名前は、『ピッピ』と『コッコ』。
あまりセンスのある名前ではありませんが、私は気に入っていました。
ツガイで買ったはずなのに、何年たっても子どもが生まれない。
あの店員さん、間違えたな、と思いはじめました。
ある日、ピッピとコッコの元にベランダから訪問者が。
茶色まじりの十姉妹でした。
ベランダ近くにいる2匹となんだかお話ししているみたい。
私はベランダのドアを全開にして、ピッピとコッコを奥の方に移動させました。
こんな単純な方法で、ひっかかるのかなぁ。
すると・・・。
単純な茶色まじりの十姉妹は家の中に。
すかさずドアを閉めました。
飛び回る十姉妹を追い掛け回し、お風呂場でキャッチ。
ピッピとコッコのかごの中に。
するととたんに仲良しに。
私は、この子に『ピッコ』と名前をつけました。
それから・・・。
子どもを生まないまま、ピッピが死んでしまいました。
頭には小さな穴が・・・。
コッコかピッコのどっちかの仕業?
何で死んだのかはわかりませんでした。
けれど、あまりの悲しさに私は残りの2匹を友達に。
前からほしがっていたし・・・。
文鳥のように手に乗ったりしない十姉妹は、懐いた感のあまりないペットでした。 |
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